仕事や外出から帰ってくる。
少し疲れている。
お腹も空いている。
「何か食べよう」
と思って冷蔵庫を開ける。
卵がある。
豆腐もある。
半分残ったキャベツ。
納豆。
昨日買った肉も少しある。
食べるものがないわけではない。
それなのに、
「食べたいものが何もない」
と思ってしまう。
冷蔵庫には食材が入っている。
でも食べたいものがない。
一人暮らしをしていると、こんな夜がときどきある。
今回はSoloEatらしく、そんな日の一人飯を考えてみたい。
「食べるものがない」と「食べたいものがない」は違う
まず、ここを分けて考えたい。
冷蔵庫が完全に空なら話は簡単だ。
スーパーへ行く。
コンビニへ行く。
外食する。
何か買う必要がある。
ところが困るのは、食材があるときだ。
卵。
野菜。
豆腐。
肉。
調味料。
組み合わせれば料理は作れる。
それでも、
「今日はこれじゃない」
と思う。
つまり不足しているのは食材ではなく、食欲を動かす何かなのかもしれない。
疲れていると料理を想像できない
元気な休日なら、
「卵があるから炒めよう」
「肉と野菜で簡単な丼にしよう」
と考えられる。
しかし疲れている夜は違う。
食材を見る。
そこから完成した料理を考える。
調理手順を考える。
洗い物まで想像する。
すると面倒になる。
冷蔵庫に料理が入っているのではない。
入っているのは料理になる前の食材だ。
ここが意外に大きい。
卵一個でも調理は必要
例えば卵。
かなり便利な食材だ。
でも、そのままでは食べない。
フライパンを出す。
油を入れる。
卵を割る。
焼く。
皿へ移す。
食べる。
フライパンと皿を洗う。
大した作業ではない。
元気なら数分で終わる。
しかし疲れている日は、その数分がものすごく長く感じる。
「何を食べるか」を決めるのも作業
一人暮らしでは、食事の決定者も自分だ。
誰かが、
「今日はカレーにしよう」
と言ってくれるわけではない。
自分で決める。
朝食。
昼食。
夕食。
これを毎日繰り返す。
一日3回なら一年で1000回以上になる。
もちろん毎回真剣に考えるわけではない。
それでも、
「何を食べよう」
という小さな判断は積み重なる。
冷蔵庫を開けて閉める
食べたいものがない日は、妙な行動をする。
冷蔵庫を開ける。
見る。
閉める。
数分後、また開ける。
当然、中身はほとんど変わっていない。
それでも見る。
もしかしたら、さっき見落とした「食べたいもの」が突然見つかる気がする。
しかし、
卵。
豆腐。
野菜。
昨日と同じ。
そしてまた閉める。
スマホで料理を検索するとさらに疲れることもある
そこで、
「卵 簡単 夕食」
などと検索する。
レシピが大量に出てくる。
おいしそうだ。
でも材料を見る。
調味料が足りない。
工程が6つある。
「15分で完成」と書いてある。
15分か。
今日はその15分すら面倒だ。
便利なはずのレシピ検索が、選択肢を増やしすぎることもある。
そんな日は料理しなくてもいい
ここで一度、考え方を変えてみる。
冷蔵庫に食材がある。
だから料理しなければならない。
本当にそうだろうか。
食材が今日中に傷むのでなければ、明日使ってもいい。
料理をしたくない日は、
「今日は作らない」
と決めるのも一つの選択だ。
一人飯はもっと雑でも成立する
夕食というと、
ご飯。
主菜。
副菜。
汁物。
そんな形を想像する。
しかし毎日そこまで整える必要はない。
例えば、
ご飯+納豆+卵。
豆腐+おにぎり。
パン+ヨーグルト。
冷凍ご飯+簡単なおかず。
そんな日があってもいい。
一人飯のメリットは、誰かに料理を出す必要がないことだ。
「料理」ではなく「食べる」に切り替える
疲れた日は、
「何を作る?」
と考えると重くなる。
そこで、
「今あるもので何を食べる?」
と考える。
料理を完成させる必要はない。
冷奴。
納豆。
レンチンした野菜。
ご飯。
これでも一食になる。
豪華ではない。
写真映えもしない。
でも一人で食べるなら十分な日もある。
電子レンジだけで終わらせる
火を使うと一気に料理らしくなる。
フライパン。
鍋。
油。
洗い物。
そこで疲れた日は電子レンジだけにする。
冷凍ご飯を温める。
野菜をレンチンする。
簡単なおかずを温める。
終わり。
「今日は火を使わない」
と最初に決めるだけでも、夕食のハードルは下がる。
皿を増やさない
洗い物も地味に面倒だ。
料理を作る。
食べる。
そのあとシンクを見る。
皿。
茶碗。
フライパン。
箸。
調理器具。
これを想像しただけで料理をやめたくなる日もある。
ならば最初から、
「皿一枚で終わる夕食」
にする。
ご飯とおかずを一皿にまとめてもいい。
一人飯だから自由だ。
それでも食べたくないなら外へ出る
冷蔵庫を10分眺めても決まらない。
何を作っても食べたいと思わない。
そんな日は外食する。
これもありだ。
家に食材があるのに外食すると、
「もったいない」
と感じるかもしれない。
でも、外食したからといって冷蔵庫の食材が全部無駄になるわけではない。
翌日に使えばいい。
外へ出ると急に食べたいものが見つかる
不思議なことに、家では何も思いつかなかったのに、街へ出ると急に食べたいものが見つかることがある。
ラーメン屋の前を通る。
「ラーメンいいな」
定食屋を見る。
「今日は焼き魚かな」
牛丼屋を見る。
「これでいい」
スーパーの総菜を見る。
「これなら食べたい」
食欲は冷蔵庫の中だけで決まるわけではない。
目に入ったものによって動くこともある。
コンビニで一品だけ追加する方法もある
全部を外食に切り替える必要もない。
家にはご飯がある。
でも、ご飯だけでは食べる気にならない。
そんなときはコンビニやスーパーで一品だけ買う。
焼き魚。
総菜。
サラダ。
スープ。
何か一つ追加する。
すると冷蔵庫にある食材も食べやすくなる。
「家にあるもの+買ったもの」が意外に強い
完全自炊か完全外食か。
二択にする必要はない。
例えば、
家のご飯+買った総菜。
家の豆腐+コンビニのおにぎり。
家の卵+スーパーの弁当。
こういう組み合わせも立派な一人飯だ。
一人暮らしでは、全部自分で作らない中間地点を持っておくと楽になる。
冷凍食品は「食べたいものがない日」の保険
冷蔵庫には食材しかない。
でも冷凍庫には、
「温めれば完成するもの」
を少し置いておく。
冷凍うどん。
冷凍チャーハン。
冷凍おかず。
こうしたものだ。
重要なのは、保存期間だけではない。
考えなくていいこと。
「これを温める」
と決めれば夕食問題が終わる。
非常食ではなく「やる気ゼロ食」
災害用の非常食とは別に、
「料理する気力がない日の食事」
を用意しておく。
これは一人暮らしではかなり便利だと思う。
毎日元気に料理できる前提にしない。
疲れる日はある。
帰宅が遅い日もある。
何も考えたくない日もある。
その日のための選択肢を最初から作っておく。
食材を買いすぎていないか
そもそも冷蔵庫に食材が多すぎる可能性もある。
キャベツ。
にんじん。
もやし。
豆腐。
卵。
肉。
魚。
納豆。
選択肢が多い。
一見便利だ。
でも、
「どれから食べる?」
「何を組み合わせる?」
と判断が増える。
一人暮らしなら、食材を少なくするほうが楽なこともある。
食べ切れる量だけ買う
特売だから大容量。
安いから2袋。
お得だからまとめ買い。
家族なら使い切れるかもしれない。
一人では難しい場合がある。
結局、
「早くこれを食べなければ」
という義務になる。
食事が楽しみではなく、在庫処理になる。
だから多少割高でも、一人で無理なく食べ切れる量を買うという考え方もある。
賞味期限が近いものから決める
何を食べるか本当に決まらないなら、ルール化してしまう。
「一番期限が近いものを食べる」
これだけ。
豆腐が今日までなら豆腐。
肉を早く使いたいなら肉。
判断する必要がなくなる。
以前の食事から考えるのではなく、冷蔵庫の在庫管理として夕食を決める。
ただし「処理する食事」ばかりにしない
期限順は便利だ。
でも毎日、
「これが傷むから食べなきゃ」
になると少し疲れる。
食べたいものではなく、食べなければならないものばかりになるからだ。
だから時々は、
食材を無視して本当に食べたいものを食べる日
があってもいい。
「食べたいものがない」は買い物のヒントになる
冷蔵庫を開けるたびに、
「何も食べたくない」
と思うなら、そもそも買っている食材が自分の生活に合っていない可能性もある。
健康に良さそうだから。
安かったから。
料理できそうだから。
そういう理由だけで買っていないだろうか。
実際に自分がよく食べるものを中心にする。
これだけで冷蔵庫は変わる。
自分の「定番5品」を作る
一人暮らしなら、定番を決めておくと楽だ。
例えば、
卵。
豆腐。
納豆。
冷凍ご飯。
冷凍野菜。
もちろん内容は人それぞれでいい。
この5つなら、
「とりあえず何か食べられる」
という食材を置いておく。
冷蔵庫を豪華にするより、自分が実際に食べるものを置くことのほうが重要だ。
疲れた日の自分を基準にする
買い物するときは元気だ。
スーパーを歩いていると、
「これで料理しよう」
と思う。
でも実際に食べるのは、数日後の疲れた自分かもしれない。
その自分は料理したくない。
ここにズレがある。
だから食材を買うとき、
「疲れて帰ってきても、これを食べるだろうか?」
と考えてみる。
これは食品ロスを減らすうえでも役立つ。
一人飯は毎日100点でなくていい
毎日栄養バランス完璧。
毎日自炊。
毎日食材を使い切る。
理想としてはきれいだ。
しかし生活はそんなに一定ではない。
元気な日。
疲れた日。
忙しい日。
何もしたくない日。
いろいろある。
だから夕食も変わっていい。
今日は60点で終わらせる
何も作りたくない。
でも何か食べる。
ご飯を温める。
豆腐を出す。
納豆を食べる。
終わり。
豪華ではない。
でも空腹は満たせる。
そんな日は、
「今日はこれで十分」
と終わらせる。
100点の夕食を作ろうとして何も食べないより、簡単な60点の夕食を食べるほうが現実的だ。
まとめ|冷蔵庫に答えがない夜もある
冷蔵庫を開ける。
食材はある。
でも食べたいものがない。
そんな日は珍しくない。
原因は食材不足ではなく、疲れや判断する面倒さなのかもしれない。
だから無理に立派な料理を作る必要はない。
冷蔵庫にあるものをそのまま組み合わせる。
電子レンジだけ使う。
皿一枚で終わらせる。
総菜を一品買う。
外食する。
そして冷蔵庫の食材は翌日に回す。
どれでもいい。
一人飯の最大のメリットは、自分の状態に合わせて食事の難易度を変えられることだと思う。
元気な日は料理する。
疲れた日は簡単にする。
どうしても食べたいものがなければ、外へ探しに行く。
冷蔵庫を開けても答えが見つからない夜があっていい。
そんな日は「何を作るか」ではなく、
「今の自分なら、何なら無理なく食べられるか」
から考えてみる。
それだけで、一人飯は少し楽になる。


コメント