「いつもありがとうございます」と言われるまで何回通う?|一人客が常連になる瞬間

Solo Eating Out(ひとり外食)

一人で同じ飲食店へ何度も通っていると、ある日突然、店員から言われることがある。

「いつもありがとうございます」

たった一言なのに、初めて言われると少しうれしい。

同時に、

「ついに覚えられたか」

という照れくささもある。

自分としては普通に食事へ来ていただけなのに、店側から「何度も来ている客」と認識されたことになる。

では、この言葉を言われるまで、いったい何回くらい同じ店へ通えばいいのだろう。

3回?

5回?

10回?

それとも30回?

もちろん店によって違う。

それでも一人外食を続けていると、店員に覚えられやすい条件が少しずつ見えてくる。

今回は「いつもありがとうございます」と言われるまでの回数について、一人客の視点から考えてみたい。

1〜2回では普通のお客さん

初来店では、当然ながら店員にとって新規客だ。

注文する。

食べる。

会計する。

帰る。

よほど特徴的な出来事がなければ、店員が一人ひとりを覚えているわけではないだろう。

2回目も同じだ。

自分は、

「この前も来た店だ」

と思っている。

しかし店員からすれば、毎日何十人、何百人と接客する中の一人かもしれない。

ここには面白いズレがある。

客は店を覚えている。でも店はまだ客を覚えていない。

常連への最初の段階だと思う。

3回目くらいから「前にも来た人」になる?

3回くらい行くと、少し状況が変わる可能性がある。

同じ曜日。

同じ時間。

同じ店員。

同じような席。

こうした条件が重なると、

「あれ、この人この前も来たな」

と思われることがある。

ただし、この段階ではまだ、

「いつもありがとうございます」

までは行かない気がする。

店員側も確信がない。

似た人だったかもしれない。

一度来ただけかもしれない。

だから心の中では覚えていても、言葉には出さない。

個人的には3回前後は、

「顔を見たことがある客」

になる段階だと思う。

5回目が最初の境界線

一つの目安として面白いのが5回だ。

短期間に同じ店へ5回来れば、偶然とは考えにくくなる。

例えば2週間で5回。

かなり高い頻度だ。

同じ店員が何度か接客していれば、

「最近よく来てくれる人」

として認識されてもおかしくない。

会計時に、

「いつもありがとうございます」

と言われる可能性も出てくる。

この言葉は、客側からすると突然だ。

昨日まで普通に「ありがとうございました」だった。

それがある日、

「いつも」

という2文字が追加される。

この差は意外と大きい。

10回通えばかなり覚えられやすい

同じ店へ10回。

ここまで来ると、かなり常連に近づく。

週2回なら約1か月。

週1回なら2〜3か月。

月2回なら約5か月。

短期間で10回なら、同じ店員と何度も顔を合わせる可能性が高い。

特に小さな個人店なら、

「いつもの人」

として認識されることもあるだろう。

ただし、10回通えば必ず覚えてもらえるわけではない。

大型店ならスタッフが多い。

毎回担当者が違う。

客数も多い。

セルフサービスなら接触時間も短い。

同じ10回でも店によって意味はかなり違う。

回数より「頻度」のほうが重要かもしれない

例えばAさんは10年間で20回来店した。

半年に1回程度だ。

Bさんは1か月で8回来店した。

回数だけならAさんのほうが多い。

でも店員に覚えられやすいのはBさんだろう。

人間の記憶には間隔が影響する。

月曜日に来た。

木曜日にも来た。

翌週の火曜日にも来た。

「また来てくれた」

という記憶が残っているうちに再訪する。

だから「何回通えば覚えられる?」という問いには、

回数だけではなく、どのくらいの間隔で通ったか

も重要になる。

同じ時間に行くと覚えられやすい

もう一つ大きいのが時間帯だ。

毎週火曜日の夜7時。

毎週土曜日の昼12時。

平日の開店直後。

いつも閉店2時間前。

時間が固定されると、働いているスタッフも同じになりやすい。

結果として顔を覚えられやすくなる。

逆に10回行っていても、

朝。

昼。

夜。

平日。

休日。

すべてバラバラなら、毎回違うスタッフに会う可能性がある。

店ではなく、

「同じ店員に何回会ったか」

のほうが重要なのかもしれない。

同じ注文をするとさらに覚えられる

毎回同じものを注文する人は分かりやすい。

店に入る。

同じ席へ座る。

同じ定食を注文する。

同じ飲み物。

食べ終わったら会計。

これを何度も繰り返す。

すると店員の頭の中で、

「いつも○○を頼む人」

になる。

名前を知らなくても、注文と顔がセットになる。

常連とは必ずしも名前を覚えられることではない。

店員の記憶の中に自分のパターンができること

なのかもしれない。

一人客は意外と覚えられやすい?

一人客には特徴がある。

毎回同じ人数だからだ。

4人グループならメンバーが変わることがある。

家族なら人数が変わることもある。

でも一人客は毎回一人。

同じ時間に来て、同じ場所に座り、同じ料理を注文する。

行動が固定されやすい。

しかも静かに食べて帰る人なら、店側から見ても接客パターンが安定している。

だから一人客は、本人が思っている以上に覚えられている可能性もある。

「いつもありがとうございます」と言われた瞬間

初めてこの言葉を言われると、不思議な感覚になる。

うれしい。

でも少し恥ずかしい。

「そんなに来ていたのか」

と思う。

それまで自分にとっては、

「よく行く店」

だった。

しかし店側から言葉をかけられた瞬間、

「自分はこの店の常連なのかもしれない」

という意識が生まれる。

常連には認定証がない。

10回来店したら自動的に常連になるルールもない。

だから「いつもありがとうございます」は、店側からもらえる小さな常連認定のようにも感じる。

でも言われなくても常連

ここは大事だと思う。

50回通っても、

「いつもありがとうございます」

と言われない店はある。

チェーン店。

セルフサービス。

スタッフが頻繁に変わる店。

非常に客数が多い店。

店員があえて距離を取る店。

いろいろある。

だから、この言葉を言われないからといって常連ではないわけではない。

毎週行っている。

何年も通っている。

自分にとって生活の一部になっている。

それだけでも十分だ。

覚えられたくない一人客もいる

逆に、

「店員に覚えられたくない」

という人もいるだろう。

一人で静かに食べたい。

会話をしたくない。

毎回普通の客として扱ってほしい。

これも全くおかしくない。

一人外食の魅力は、誰にも合わせなくていいことだからだ。

常連になったからといって、店員と仲良く話さなければいけないわけではない。

「いつもありがとうございます」

「ごちそうさまでした」

それだけでもいい。

静かな常連という形があっていい。

何回目から言われる可能性が高い?

では結局、何回くらいなのか。

あえて目安を作るなら、

1〜2回:普通のお客さん。

3〜4回:顔を見たことがある客。

5〜9回:よく来る客として認識され始める。

10回前後:常連として認識される可能性が高まる。

こんなイメージだ。

ただし、小さな個人店へ週3回行けば3〜5回でも覚えられる可能性がある。

大型チェーンへ月1回なら30回行っても難しいかもしれない。

だから「10回」という数字だけを基準にするのではなく、

回数×頻度×店の規模×同じ店員に会う回数

で決まると考えたほうが自然だ。

「いつも」の一言で店との距離が変わる

普通の、

「ありがとうございました」

から、

「いつもありがとうございます」

へ。

違いはほんの少しだ。

でも、一人で何度も同じ店へ通っている人にとって、この変化は意外と大きい。

自分が店を選んでいるだけだった関係から、

店側も自分の存在を認識している関係へ変わるからだ。

とはいえ、それ以上の関係になる必要はない。

名前を知らなくてもいい。

連絡先も知らない。

店員と長話もしない。

食事をする。

会計する。

軽く会釈する。

そしてまた別の日に来る。

そのくらいの距離感が、一人客にはちょうどいいこともある。

まとめ|5〜10回が最初の目安。でも狙うものではない

「いつもありがとうございます」と言われるまで何回通うのか。

僕なら、5〜10回前後を最初の目安にする。

特に短期間で通い、同じ店員と何度も顔を合わせれば、かなり早く覚えられる可能性がある。

でも本来、この言葉を言われるために店へ通うわけではない。

料理がおいしい。

一人で入りやすい。

落ち着く。

値段がちょうどいい。

また食べたい。

だから戻る。

それを繰り返しているうちに、ある日の会計で、

「いつもありがとうございます」

と言われる。

そのくらいが自然だ。

常連になろうとして常連になるのではない。

好きな店へ何度も戻った結果、気づいたら常連になっている。

一人飯では、そんな店が一軒あるだけでも少しうれしい。

そして次に店へ行ったときも、特別なことはしない。

いつものように一人で入り、いつものように食べて帰る。

その普通の繰り返しこそが、「いつも」という言葉を作っていくのだと思う。

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