ドラゴンクエスト1を遊んでいて、昔から少し気になることがある。
勇者は町へ行ける。
宿屋に泊まれる。
人々から話を聞きながら、世界を旅していく。
では、最後に待っている竜王はどうなのだろう。
竜王って、普段何を食べているんだ?
もちろん、ゲームの本筋とはほとんど関係ない。
竜王の食事メニューを知らなくても冒険には困らないし、勇者が「今日の竜王の夕飯は何だろう」と考える必要もない。
しかしSoloEat的には、むしろそこが気になる。
あれだけ巨大な城で暮らしている大ボスである。
毎日何かを食べているとしたら、誰と食べるのか。
食堂へ行くのか。
部下が運んでくるのか。
それとも魔王なのに、意外と一人で静かに夕食を食べているのか。
今回はゲーム内で明示されていない部分を、完全な想像として考えてみたい。
※本記事は『ドラゴンクエスト』を題材にした個人的な考察・空想記事です。竜王の具体的な食生活について公式設定として断定するものではありません。
竜王にも食事は必要なのだろうか
そもそも最初の疑問はここだ。
竜王は食事をする必要があるのだろうか。
人間なら当然お腹が空く。
朝になれば朝食。
昼になれば昼食。
夜になれば夕食。
しかし竜王は人間ではない。
しかも普通のモンスターとも少し違う、世界の大ボスである。
魔力だけで生きられる可能性だってある。
それでも私は、竜王にも食事をしていてほしい。
理由は単純だ。
そのほうが面白いからである。
勇者が命懸けで城を攻略しているころ、
「今日の夕飯は何にするか」
と竜王が考えていたとしたら、急に生活感が出てくる。
ラスボスにも日常がある。
そう考えると、ゲームの世界が少し違って見える。
朝から巨大な肉を食べている?
竜王の食事を想像すると、最初に浮かぶのは肉だ。
大きな骨付き肉。
ステーキ。
丸焼き。
とにかく豪快な料理である。
ドラゴンなのだから、野菜サラダを少し食べて終了というイメージではない。
巨大な肉を炎で豪快に焼いて食べていそうだ。
しかも竜王なら、自分で火を起こす必要すらないのかもしれない。
ドラゴンとしての力を利用して、
自分の炎で肉を焼く。
これは究極の一人焼肉ではないだろうか。
炭もいらない。
ガスもいらない。
ホットプレートもいらない。
火力調整だけ少し難しそうだ。
強すぎれば一瞬で真っ黒になる。
竜王ほどの存在でも、「今日は焼きすぎた……」という日はあるのだろうか。
意外と朝食は軽いかもしれない
一方で、毎食大量の肉というのも大変そうだ。
そこで朝は意外と軽いのではないか。
パン。
スープ。
卵。
果物。
人間の朝食とあまり変わらないものを食べている可能性もある。
大きなテーブルの端に竜王が一人。
目の前にはパンとスープ。
部下が、
「竜王様、本日の朝食でございます」
と置いていく。
竜王は無言で食べる。
なんだか会社の偉い人の朝食みたいになってきた。
しかし、こういうギャップが面白い。
世界征服を考えている存在だって、朝から毎日フルパワーとは限らない。
寝起きは静かにスープを飲みたい日があってもいい。
竜王は一人で食べるのか?
SoloEatとして一番気になるのはここだ。
竜王は誰かと一緒に食事をするのか、それとも一人飯なのか。
私は一人飯派だと予想したい。
理由は、竜王という立場にある。
大勢の部下はいる。
しかし、対等な立場で、
「今日どうだった?」
と雑談しながら食事をする相手は少なそうだ。
部下と一緒に食べれば、部下は緊張する。
竜王が肉を一口食べる。
部下たちは誰も食べ始めない。
竜王が、
「食べてよいぞ」
と言って、ようやく全員が食べ始める。
これでは竜王本人も落ち着かない。
だったら一人で食べたほうが楽だ。
世界の頂点を目指す者ほど、意外と食事は孤独なのかもしれない。
竜王城には厨房がある?
これも考えると面白い。
巨大な城である以上、生活を維持する設備が必要になる。
ゲームでは描かれなくても、もし現実の建物として考えるなら厨房があっても不思議ではない。
問題は誰が料理するのかだ。
モンスターの料理人がいるのだろうか。
竜王軍料理長。
ものすごく気になる役職である。
朝から食材を確認し、
「今日は竜王様に何をお出しする?」
と会議をしている。
もし竜王が料理に厳しいタイプなら大変だ。
焼き加減を間違えただけで厨房全体に緊張が走る。
逆に何でも食べるタイプなら、料理人からすれば最高の上司かもしれない。
「今日もうまかった」
竜王がそう言って部屋へ戻る。
料理人モンスターたちは安心する。
ラスボスの城にも、そんな日常があると想像すると面白い。
昼食は仕事をしながら?
竜王にも仕事があると考えてみる。
部下から報告を受ける。
各地の状況を確認する。
勇者の動向を調べる。
城の警備を確認する。
意外と忙しい。
すると昼食は簡単になる可能性がある。
現代人でいう「仕事しながらコンビニおにぎり」のような食事だ。
竜王なら何だろう。
大きなパン。
肉を挟んだもの。
スープ。
手軽に食べられる焼き肉。
部下から、
「勇者がこちらへ向かっています!」
と報告を受けながら、
「そうか」
と言って肉を食べ続ける。
大ボスの余裕である。
しかし勇者が城の近くまで来たころには、さすがに食事どころではなくなるかもしれない。
夜だけは豪華なのでは?
一日の仕事が終わった夜。
ここでようやく竜王の本格的な食事が始まる。
巨大な肉料理。
魚料理。
スープ。
パン。
果物。
そして何か特別な飲み物。
大きなテーブルいっぱいに料理が並ぶ。
ただし座っているのは竜王一人。
これはかなり豪華なSoloEatである。
普通の一人飯なら、
「今日はスーパーの総菜でいいか」
となるところだが、竜王の場合は城の料理人が作ってくれる。
一人なのにフルコース。
ある意味、究極のひとり外食ならぬ「ひとり城飯」だ。
実は質素なものが好きだったら面白い
ただ、私はもう一つの可能性も好きだ。
竜王、本当は質素な料理が好き説。
毎日豪華な料理を出される。
肉。
肉。
また肉。
ある日、竜王が言う。
「もう少し普通のものはないのか」
料理人が困る。
そして出されたのが、温かいスープとパン。
竜王が食べる。
「……うまい」
それ以来、竜王の夜食はスープになった。
こういう設定だったら妙に親近感が湧く。
偉くなればなるほど、高級料理しか食べないとは限らない。
結局、疲れた夜に食べたくなるものはシンプルな料理なのかもしれない。
勇者が来た日は夕食を食べられたのか
そして最大の問題。
勇者が竜王城へやって来た日である。
竜王側から考えれば、とんでもない一日だ。
城の中へ侵入者が入った。
しかも次々と部下を突破してくる。
報告が来る。
「勇者が城内へ侵入しました!」
竜王はまだ落ち着いている。
しばらくして、
「さらにこちらへ進んでいます!」
少し気になる。
そして、
「まもなく最深部へ!」
こうなると夕飯どころではない。
もし食事中だったら、途中で中断した可能性もある。
テーブルには食べかけの料理。
竜王は立ち上がる。
そして勇者を待つ。
ゲームでは描かれないが、
ラスボス戦の直前まで夕食を食べていた竜王
を想像すると、なんともシュールだ。
勇者にとっては人生最大級の決戦。
竜王にとっては夕食を中断された夜。
同じ戦いでも視点を変えると全然違って見える。
竜王の「孤独な食卓」
ここまで冗談半分で考えてきたが、少し真面目に考えると竜王の食卓には孤独がありそうだ。
城がある。
部下がいる。
力がある。
世界を脅かすほどの存在である。
それでも、一緒に夕食を食べる友達がいるとは限らない。
これは現実世界でも少し似ている。
お金があること。
地位があること。
仕事で成功すること。
それらと「誰かと楽しくご飯を食べられること」は別の話だ。
逆に、一人で食べるから不幸とも限らない。
一人で静かに食べる時間が好きな人もいる。
竜王も案外、
「食事くらい一人にしてくれ」
と思っているかもしれない。
それなら竜王は、かなりのSoloEat上級者だ。
私が考える竜王の一日メニュー
完全な空想だが、私ならこうする。
朝
パン、卵、温かいスープ。
朝から巨大肉は重いので軽め。
昼
肉を挟んだパンとスープ。
仕事中でも食べやすい。
夜
大きな骨付き肉、焼き野菜、パン、スープ、果物。
一日の終わりなので少し豪華。
深夜
お腹が空いたら温かいスープ。
竜王が夜中に一人でスープを飲んでいる。
想像すると、急にかわいく見えてしまう。
大ボスにも「今日のご飯」がある
ドラゴンクエスト1では、勇者と竜王の戦いが大きな物語として描かれる。
しかしゲームの世界を生活という角度から見ると、別の疑問が次々と出てくる。
竜王は何時に起きるのか。
お風呂には入るのか。
眠るのか。
そして何を食べるのか。
公式に描かれていないからこそ、想像する余地がある。
私は竜王にも食事をしていてほしい。
しかも意外と一人飯を楽しんでいてほしい。
世界征服を考える大ボスでも、一日の終わりには椅子に座り、
「今日は何を食べよう」
と考える。
そして誰にも邪魔されず、自分の好きなものを食べる。
それはもしかすると、竜王にとって一日の中で一番平和な時間なのかもしれない。
勇者にも食事がある。
町の人にも食事がある。
モンスターにも、きっと食事がある。
そして大ボスにも食卓がある。
世界を支配しようとしている竜王が、実は誰よりも静かに「ひとり飯」を楽しんでいた。
そんな想像をしながら昔のRPGを振り返ってみると、ゲームの世界はまた少し違って見えてくる。
竜王の夕食。
答えは分からない。
でもSoloEatとしては、そこを想像するのが面白いのである。


コメント