『ドラゴンクエストI』のフィールドを歩いていると、かなり早い段階で出会うモンスターがいる。
スライムだ。
丸くて青い身体。
ゲームを知っている人なら、一度は見たことがあるであろう有名なモンスターである。
そしてSoloEat的な視点でアレフガルドを考えていると、一つの疑問が浮かんできた。
「スライムって、食えるのか?」
もちろん『ドラゴンクエストI』に「スライムを料理して食べる」という設定があるわけではない。
今回は完全に架空の話。
もし自分がアレフガルドを一人旅していて、食料がなくなったらどうするのか。
目の前にはスライム。
果たして非常食になるのか。
かなりくだらない疑問だが、ソロ飯目線で本気で考えてみたい。
※本記事は『ドラゴンクエスト』を題材にした非公式の空想・考察記事です。公式設定を説明する記事ではありません。
まずスライムは何でできている?
最大の問題はこれだ。
スライムの身体は何なのか。
見た目だけなら、かなり柔らかそうである。
ゼリー。
寒天。
グミ。
こんにゃく。
そんな食感を想像してしまう。
もし本当にゼリーに近い物質でできているなら、食べられそうな気もする。
しかし相手はモンスターだ。
自分で移動する。
攻撃してくる。
生きている。
つまり、スーパーに並んでいるゼリーとはまったく違う。
見た目がおいしそうだから食べられる、という判断は危険すぎる。
生で食べるのは絶対に嫌だ
仮に食用にできるとしても、自分なら生では絶対に食べない。
スライムを倒す。
そこに青い物体が残る。
それを手ですくって、
「いただきます」
とはならない。
何が入っているか分からない。
毒があるかもしれない。
細菌のようなものが存在するかもしれない。
そもそも人間が消化できる物質なのかも不明だ。
アレフガルドにモンスター研究所があるなら、まず成分分析をお願いしたい。
勇者より先に食品研究者が必要である。
焼いたらどうなる?
次に考えるのは加熱だ。
旅の途中で焚き火を作る。
スライムの一部を鍋に入れて加熱する。
どうなるのだろう。
普通の肉なら焼ける。
魚なら香ばしくなる。
しかしスライムの場合、溶けてしまいそうだ。
青い液体になって鍋の底へ広がる。
想像しただけで食欲がなくなる。
逆に熱を加えることで固まるタイプなら面白い。
プルプルだったスライムが、焼くことで弾力のある食材になる。
そうなれば可能性はある。
食感はこんにゃくに近いかもしれない。
スライムステーキは成立するのか
もし加熱しても形が残るなら、
スライムステーキ
を考えてみたい。
厚めに切る。
フライパンへ置く。
塩を振る。
表面をカリッと焼く。
しかし問題がある。
脂があるのか?
タンパク質はあるのか?
肉のようなうま味はあるのか?
全部分からない。
水分がほとんどなら、焼いた瞬間に小さくなってしまう可能性もある。
大きなスライムを焼いたのに、完成したら一口サイズ。
これでは勇者の夕食にならない。
味は何味なのだろう
ここが一番気になる。
見た目から勝手に想像するなら、ソーダ味。
しかし、それは完全に色から連想しているだけだ。
自然界の青い生物がソーダ味である理由はない。
むしろ苦い可能性もある。
草のような味。
海藻のような味。
泥臭い味。
あるいは完全な無味。
個人的には、
「少し塩味のあるこんにゃく」
くらいなら食べられる気がする。
そこにしょうゆがあれば結構いけそうだ。
しかしアレフガルドにしょうゆがあるのかは別問題である。
スライム鍋なら可能性がある
ステーキより現実的なのが鍋だ。
スライムを直接食べるのではなく、食材の一つとして使う。
鍋に水を入れる。
野菜。
キノコ。
川魚。
そして安全性が確認されたスライム。
煮込む。
スライムからうま味が出るなら、かなり面白い料理になる。
逆にスライムがスープを吸収する性質なら、これも悪くない。
出汁を吸ったプルプルのスライム。
食感はこんにゃくとゼリーの中間。
寒い夜のアレフガルドなら、意外とうまそうだ。
ただし青い。
ここが最大の問題かもしれない。
青色は食欲に影響しそう
人間は見た目でも料理を判断する。
焼き魚。
茶色い肉。
黄色いジャガイモ。
赤い果物。
こういうものは普通に食欲が出る。
ところが、青いプルプルした物体が皿に載っている。
かなり勇気が必要だ。
目を閉じればうまい。
でも目を開けるとスライム。
そんな料理になりそうだ。
もしアレフガルドの住民が昔からスライムを食べている文化なら、慣れている可能性はある。
日本人が刺身を普通に食べるように、
「今日はスライム鍋にしよう」
という家庭があってもおかしくない。
……いや、やっぱり少しおかしい。
実は高タンパクだったら人気食材になる?
ここで設定を一つ追加してみる。
もしスライムが、
低脂質・高タンパク
だったらどうなるだろう。
評価は一気に変わる。
冒険者にとって重要なのは体力だ。
一日中歩く。
剣を振る。
盾を持つ。
鎧まで着ている。
筋肉を維持するには食事も重要になる。
そこでスライム100gから大量のタンパク質が取れるなら、冒険者たちが放っておかない。
「薬草3個ください」
「あとスライムジャーキー5袋」
道具屋で普通に売られるかもしれない。
筋トレ好きの戦士なら毎日食べそうだ。
スライムジャーキーという可能性
旅の携帯食として考えるなら、保存性も重要だ。
生のスライムを持ち歩くのは嫌である。
袋の中で動き出しそうだ。
そこで乾燥させる。
薄く伸ばす。
塩を振る。
天日干し。
水分を飛ばす。
完成。
スライムジャーキー。
これなら少し食べてみたい。
噛むと弾力がある。
味は塩味。
保存期間も長い。
軽い。
勇者の非常食としては優秀かもしれない。
ただし元の姿を思い出したら食欲がなくなる可能性はある。
ラダトーム名物になっていたら面白い
スライムは比較的身近なモンスターとして想像しやすい。
だったら周辺住民が利用法を研究していてもおかしくない。
ラダトームの食堂へ入る。
メニューを見る。
「スライム焼き」
「スライムスープ」
「スライム串」
「干しスライム」
「スライム入り野菜煮込み」
そんな料理が並んでいる。
勇者だけが驚いている。
店主は普通に、
「今日は新鮮なのが入ってるよ」
と言う。
こういう世界だったら、ドラクエ1の見え方がかなり変わる。
でも自分ならジャガイモを選ぶ
ここまでスライム料理を考えてきた。
では実際に、
「スライムとジャガイモ、どちらを食べる?」
と聞かれたらどうするか。
迷わずジャガイモである。
安全性が違いすぎる。
焼けばうまい。
腹にたまる。
塩だけでも食べられる。
スライムを倒して調理方法を研究するくらいなら、畑でジャガイモを買いたい。
川が近ければ魚でもいい。
森なら安全な木の実でもいい。
スライムを食べるのは本当に食料がなくなった最後の手段だ。
モンスターを食べ始めると世界が変わる
もう一つ問題がある。
スライムを食べられるとすると、次の疑問が出てくる。
他のモンスターは?
これを考え始めると、ドラクエが完全にグルメ冒険ゲームになってしまう。
モンスターに遭遇するたび、
「強いかな?」
ではなく、
「うまいかな?」
と考える勇者。
戦闘後には経験値ではなく夕食のことを考える。
世界を救う目的が少し変わってしまう。
だから個人的には、スライムは食べられないくらいでちょうどいい気もする。
SoloEat的な結論
では結論。
ドラクエ1のスライムは食えるのか?
公式設定として食べられると断定できる話ではない。
したがって今回の空想世界で条件を付けるなら、
「安全性が確認され、十分に調理すれば食べられる可能性はある。でも積極的には食べたくない」
という結論にしたい。
もし食べるなら、
1位:スライムジャーキー
2位:スライム鍋
3位:スライムステーキ
4位:スライム串焼き
5位:生スライム
生だけは絶対に嫌だ。
最後に
ドラクエ1の勇者は一人で旅をする。
一人で歩く。
一人で戦う。
そして現実的に考えるなら、一人で飯も食べる。
食料が十分にある日はパンや魚を食べればいい。
でも食料袋が空になった夜。
目の前には倒したスライム。
焚き火はある。
塩もある。
腹は猛烈に減っている。
その状況なら自分も、
「……これ、焼けば食えるのか?」
と一瞬は考えるかもしれない。
そして10秒くらい悩んだあと、たぶん町まで空腹のまま歩く。
スライムは倒せても、
スライムを食べる勇気までは、まだレベルが足りない。


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