ひとり晩酌。天ぷらと焼肉と野菜だけで最高に満たされた夜

Solo Home Meals(家でひとりごはん)

ひとり暮らしをしていると、食事はいつの間にか“作業”になる。
仕事を終えて帰宅し、シャワーを浴びて、ほぼ適当に冷蔵庫を開ける。
そのままカップ麺で済ませる日もあるし、コンビニの弁当で終わらせる日も多い。
でも、たまに「今日は少しだけ整えたい」と思う夜がある。

そんな夜に選ぶのが、ひとり晩酌だー。

と言っても、特別な酒を買うわけじゃない。
缶チューハイ一本、氷多めのグラス、そして──
天ぷら、焼肉、浅漬けの野菜、枝豆。
スーパーで適当に選んだ“食べたいものだけ”のラインナップ。

統一感はゼロだけど、不思議とこれが最高の流れを作る。

まずは天ぷら。
買ってきた時点では少し冷めているけれど、電子レンジで30秒温めると
衣がふんわり戻り、香りが立つ。
最初のひと口をかじると、
一日の疲れがじわっとほどけていく感覚がある。
熱々の天ぷらと冷たいチューハイを合わせる瞬間は、
ひとり晩酌の“開幕”として完璧だった。

次に焼肉。
フライパンでサッと焼くだけでいいし、
多少焦げてもそれがまた旨い。
タレの匂いが部屋に広がると、
「ああ、自分だけの夜だ」と実感する。
誰かに気を使う必要も、
盛り付けを綺麗にする必要もない。
ただ焼いて、食べる。それだけ。

合間に浅漬けの野菜をつまむ。
これがまた良い。
油ものを続けて食べると重くなるけれど、
間にシャキッとした野菜が入ると、
また肉が欲しくなる。
この繰り返しが、家飲みのテンポを心地よくしてくれる。

最後に枝豆。
つまむ動作が丁度いい。
酔いが少し回り、
テレビはつけているけど内容はほぼ入ってこない。
静かな部屋で、食べたいものだけをゆっくり噛みしめる時間は、
外では絶対に得られない“ひとりの贅沢”だ。

ふと時計を見ると、
30分くらいしか経っていないのに、
心はだいぶ落ち着いていた。
誰かが作った料理ではなく、
自分のためだけに選んだつまみを、
自分のペースで楽しむ。

外で飲むのも好きだけど、
外には外の気遣いがある。
注文のタイミング、会話の間、周りの目。
ひとり晩酌には、そういう負荷が一切ない。

“天ぷら × 焼肉 × 野菜 × 枝豆”という
バラバラな組み合わせでも最高なのは、
自分の気分に素直だからだろう。

ひとりの晩酌は、
豪華さではなく、
「今日もお疲れ」と自分に言える時間だ。

最後の一口を飲み終えたとき、
小さく深呼吸をした。
胃が満たされると同時に、心も満たされていた。

今夜も、ひとりでよかった。
そして、ひとりで食べる晩酌はやっぱり最高だと思った。

コメント