【2023年訪問】ラーメン山岡家 高崎中尾店は一人カウンターが満席!ソロ客が多い理由とは?

Solo Eating Out(ひとり外食)

2023年頃のこと。私は「ラーメン山岡家 高崎中尾店」にひとりで向かった。深夜でも昼でも豚骨の香りが漂う、あの独特な空気。好きな人は大好きだし、苦手な人は一歩引く、まさに“ラーメンの個性がそのまま店の顔になっている場所”。私はその日、なんとなく濃い味のラーメンが食べたくなり、車を停めて店内へ入ったのです。

入口を開けると、券売機の前には数人。そこまで多くはないけれど、カウンター席の方を見て思わず驚いた。「一人席の方が混んでる…?」そう、山岡家はソロ客が本当に多い。学生、仕事帰りの人、作業服の職人、女性一人もたまに見かける。テーブル席はわりと空いているのに、カウンター席だけほぼ満席という不思議な光景が、2023年頃は何度もあった。

思えば山岡家の魅力は「一人でも入りやすい敷居の低さ」にあるのです。余計な気遣いはいらず、ラーメンに集中できる。注文も券売機で完結するので、会話ゼロでも成立する。黙って座り、ラーメンが来たら無心ですすり、食べ終えたら席を立つ。それでいい。むしろそれが一番かっこいい食べ方に思える。

席に座って5分ほどでラーメン到着。あの白濁した豚骨スープの香りがふわっと立つ。レンゲを入れてひと口。ガツンと濃い、だが中毒的にうまい。麺をすすると湯気とともにスープが絡んで、喉から胃に落ちていく瞬間がたまらない。卓上のニンニク・豆板醤・ラーメンタレを少しずつ足して味変すると、また別物の顔になる。この“自分好みに仕上げていく楽しさ”も山岡家の醍醐味だと思う。

周りを見ると、みんな黙々と食べている。スマホも見ず、ラーメンと真正面から向き合う人が多い。誰かと会話する必要もない。視線も気にならない。それぞれがそれぞれの空気で食べていて、その場に流れる「個々の時間」は心地よい。一人ラーメン文化がここでは普通に成立している。

食べ終わる頃には、私の隣にまたソロ客が座った。入れ替わり立ち替わりで常に誰かがひとりで訪れ、そして去っていく。2023年のあの頃、私は強く思った。「山岡家は、ソロ飯初心者にも優しい場所だ」と。

気軽に入れて、ラーメンは濃厚で力強く、店の空気はゆるくて自由。たとえ忙しい日でも、落ち込んだ日でも、腹が減ればここにくればいい。席は一つあれば充分。誰にも邪魔されず、ただ好きなものを食べる時間がある。これだけで救われる夜がある。

山岡家 高崎中尾店、一人でも堂々と行ける。むしろひとりカウンターが混んでいる光景こそ、ラーメン愛好家にとっての証拠なのかもしれない。

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