ドラゴンボールを見ていると、ベジータが宇宙船で長距離移動しているシーンがときどきある。
ナメック星に向かう時、フリーザ軍にいた若い頃など、彼は宇宙船で孤独な時間を過ごしていた。
しかし――ふと思うのだ。
あの時間、ベジータは何を食べていたのだろう?
もしくは、食べずに過ごしていたのか?
作中では「宇宙船の中で飯を食べる描写」がほぼない。
だが、だからこそソロ飯視点で考えてみると面白い。
戦闘民族サイヤ人の食文化、休息と栄養補給、そしてベジータのストイシズム。
そこから導ける仮説は意外と深い。
■ サイヤ人は燃費最悪の戦闘種族 → 飯は必須
まず前提として、悟空・ベジータ含むサイヤ人は異常なカロリー消費生物だ。
修行後にはテーブルいっぱいの食事を一気に平らげ、戦闘後にはとてつもない量を食う。
つまり、普通なら宇宙船移動中もエネルギー補給は必要なはずだ。
だがベジータには1つ特徴がある。
悟空のように「腹減った~!」と騒いだりしない。
むしろ逆で、
「無駄な感情も行動も排除した戦闘狂」
というストイックな性格だ。
それが宇宙船飯にどう影響するのか。
■ 宇宙船の中では「戦闘に備えた最低限の補給」だった可能性
想定される食スタイルをまとめるとこうだ👇
- 調理ではなく 補給食タイプ
- 固形・半液状の 高エネルギーフード
- カプセル的な戦闘食(宇宙軍支給)
- 肉ではなく 栄養圧縮食の可能性も
悟空と違い、ベジータは空腹=修行の障害と判断するタイプ。
よって、
うまい飯より効率的なエネルギー投与を優先
これなら「食事シーンが描かれない」のも自然だ。
■ そもそも宇宙船内は「眠り・回復の時間」だった?
ナメック星へ向かう時、悟空は重力装置で訓練しつつ、回復カプセルで休む描写がある。
回復カプセルは食事なしで体力を復活させるもの。
ベジータもフリーザ軍の設備を使う場面があり、同様の仕組みが考えられる。
つまり宇宙船内は
食べる → 回復する → 修行する
ではなく
回復カプセルで省エネ補給 → すぐ戦闘できる状態に維持
という可能性が高い。
■ ただ…ベジータは「食を楽しむ余裕がなかった」のでは?
ベジータ星消滅、フリーザへの従属、戦闘の連続――
過酷な人生を考えると、宇宙船の中は孤独な時間でもあった。
仲間もいない、家族もいない、敵に心を許すこともない。
山盛りの料理を囲んで笑う未来は、想像すらできなかったはずだ。
もし彼があの頃の宇宙船で飯を食べるとしたら、
それは義務としての食事であり、楽しみではなかっただろう。
食う=戦闘力の維持
うまい=不要な感情
そんな冷たい食事風景が目に浮かぶ。
■ SoloEat的まとめ
- ベジータは宇宙船内で「ガッツリ飯」は食べていない可能性大
- 栄養カプセル or エネルギー補給で完結していた説
- 食事は楽しみではなく 戦闘燃料
- 地球に来て初めて「食を楽しむ」文化を知った
そして――
ブルマの家で飯を食べるベジータは、宇宙船時代の孤独と対になっている
だからあの食卓に温度を感じるし、
ベジータが家族を持つ未来がグッと胸に刺さる。
宇宙で無表情に補給食を流し込んでいた頃、
「カプセルコーポレーションの夕飯」は想像もしなかっただろう。


コメント