高崎ラーメン・キングジョーに行こうと思った理由は、正直に言えば「かなりの好奇心」だった。
特別なきっかけがあったわけでも、誰かに強く勧められたわけでもない。ただ、名前を目にする機会がやけに多く、「そんなに話題になる店なら、一度は自分の目で確かめてみたい」と思っただけだった。
ラーメンという食べ物は、情報が先行しやすい。
有名だとか、並ぶとか、クセが強いとか、そういう断片的な言葉だけが先に頭に入ってくる。キングジョーも、まさにそういう存在だった。行列ができるらしい、昼時は特に混むらしい。そう聞くほどに、「本当にそこまでなのか?」という気持ちが強くなっていった。
当日、昼の時間帯に店の前へ行くと、予想通り人は多かった。
派手に騒ぐ感じではないが、静かに人が集まっている。スーツ姿の人、作業服の人、一人で並んでいる人も少なくなかった。誰かと連れ立って来るというより、それぞれが自分の判断でここに来ている、そんな空気があった。
一人で並ぶ時間は、意外と情報量が多い。
店の外観を眺めたり、周囲の会話を聞いたり、ラーメンの匂いを感じたり。スマホを見ている人もいれば、ただ前を向いて待っている人もいる。その中に混じっていると、「ここに来た理由」が少しずつ自分の中で整理されていく。
結局、自分はラーメンを食べに来たというより、「確かめに来た」のだと思った。
なぜ人は並ぶのか。なぜこの店は名前が残るのか。好奇心だけで動いてみると、その過程自体が一つの体験になる。
席に着いてからも、変に期待しすぎないように意識していた。
うまいかどうかより、「自分はどう感じるか」を大事にしたかった。誰かの評価と比べる必要はないし、結論を急ぐ必要もない。ソロでの外食は、そういう自由がある。
ラーメンを食べ終えたあと、強烈な感動があったわけではない。
でも、「行ってみてよかった」という感覚は確かに残った。好奇心だけで動いた結果、体験として一つログが増えた。その事実が、なぜか心地よかった。
一人で外食する理由は、人それぞれだと思う。
空腹を満たしたい人もいれば、気分転換をしたい人もいる。今回の自分は、ただ知りたかっただけだ。そして、知りたいと思った場所に、実際に足を運んだ。それだけで、この昼の時間は十分に意味があった。
高崎ラーメン・キングジョーは、「好奇心で動いてもいい」と思わせてくれる場所だった。
次にまた行くかどうかは分からない。でも、気になったら動いてみる。その判断を肯定できた一日として、今日はこのログを残しておく。


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