公園で、白いステップワゴンとビッグマック®セットがくれた静かなご褒美時間

Solo Grab & Eat(買って食べる)

昼下がりの公園の駐車場。
空は薄い雲が流れていて、風も弱く、どこかゆるんだような休日の雰囲気が満ちていた。
白いステップワゴンが並んだその一角に車を止めると、ふっと胸の奥が軽くなる。
今日は誰とも話さない。予定もない。ただビッグマック®セットを、静かに食べるだけの時間。

紙袋を開いた瞬間にふわっと広がるマクドナルドの香りは、なぜあれほど「安心」を与えてくれるのだろう。
毎日頑張っていることも、うまくいかないことも、全部いったん横に置いていい──そんな許しをくれる。

まずはポテトから手を伸ばす。
公園の木漏れ日が車内まで入り込み、ポテトの紙パックの赤が少し色濃く見える。
一口食べると、外はカリッとして、噛むほどにじゅわっと塩気と油のうまみが広がっていく。
この瞬間だけで、今日ここに来てよかったと思った。

次にビッグマックを持ち上げる。
手にずっしりとした重みが伝わってきて、「この存在感だよな」と思わず笑ってしまう。
特製ソースの甘さとコク、パティの香ばしさ、シャキシャキしたレタス。
ひと口食べるごとに、“ああ、これは昔から変わらない味だ”と胸の中に懐かしさが響く。

白いステップワゴンは、家族で出かける車なのだろうか。
後部座席の窓越しに見えた小さなぬいぐるみが、なんとなく幸せの形を象徴しているようで、少しだけ心が温かくなる。
自分は今日ひとりだけれど、その「ひとり」が不思議と心地よい。
誰かと話さなくても、ただこの空間でゆっくり食べるだけで満たされる時間がある。

コーラを飲むと、炭酸が喉をすっと通り抜けていく。
車の外では、ベビーカーを押す夫婦、犬の散歩をする人、ベンチに座って本を読む若者。
みんなそれぞれの時間を過ごしている。
その中で、自分も同じように「自分の時間」を持てているのが、妙にうれしかった。

ビッグマックを食べ終え、最後のポテトをつまんだ頃には、朝から溜め込んでいた疲れや焦りがすこしずつ薄れていくのを感じた。
“ひとりの食事”は孤独ではない。
静かに、そして確かに、今の自分を整えてくれるひとときだ。

エンジンをかける前に深呼吸をひとつ。
公園の木々が揺れる音が小さく聞こえた。
こういう時間を自分にあげることで、また次の一日をちゃんと歩けるのかもしれない。

今日はただ、公園でビッグマックを食べただけ。
でも、その「だけ」が今の自分には十分なご褒美だった。

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