子どもの頃、駄菓子屋の棚でコロコロ転がっていた四角いあの箱。
白と赤のサイコロ模様、角を開けた瞬間に漂ってくる甘いキャラメルの香り。
「サイコロキャラメル」は、昭和〜平成をまたいで愛された明治のお菓子だ。
しかしある時から店頭で見なくなり、「あれ、消えた?」と感じた人も多いはず。
結論から言うと、サイコロキャラメルは“消えた”わけではない。ただ現在は形を変えて生き続けている。
■ 明治での全国販売は2016年に終了
長く愛された明治版サイコロキャラメルは、2016年3月末で全国製造・販売を終了した【※1】。
コンビニやスーパーで当たり前のように買えていた時代が終わり、店頭から姿を消したため「もう売ってない」「消えたお菓子」と認識されるようになった。
しかし、ここからが面白い。
■ 2016年以降は北海道で継続販売されている
明治の子会社 道南食品がレシピとブランドを引き継ぎ、北海道限定商品として販売継続。
商品名は「北海道サイコロキャラメル」となり、お土産売り場や通販サイトで購入できる形で生き残っている【※2】【※3】。
つまり、姿を消したのではなく、
全国流通 → 北海道ローカル&土産菓子として転生したという表現が近い。
2024年にはデザイン変更やパッケージ企画のリニューアルも行われたことが確認されており【※2】、単なる復刻ではなく「今の時代に合わせて進化した」お菓子とも言える。
■ 2025年現在の入手方法
昔のようにどこでも買えるわけではないが、手段はある。
● 現地で買う
・北海道の空港・土産店・観光地で普通に陳列
・特に函館・新千歳は確率高め
● 通販で買う
・Amazonや楽天で箱買い可能な時期あり
・パッケージ違いバージョンも存在
SNSでは「懐かしくて買った」「修学旅行の土産で見つけた」といった声も多い。
■ なぜ「消えた」と思われているのか?
・コンビニから消えた=全国ブランドの終売
・見かける機会が激減
・「明治のサイコロキャラメル」というブランドは一区切り
という背景から、記憶にある昔の姿が失われたことが“消えた”と感じさせた。
しかし実際には、北海道のメーカーに託され静かに生き残っていた。
■ SoloEat的まとめ
- 明治のサイコロキャラメルは2016年で全国販売終了【※1】
- ただし完全消滅ではなく、道南食品が北海道限定で継続販売中【※2】
- 2025年でも通販や土産店で手に入るケースあり
- かつての「全国区の駄菓子」から「ご当地土産」という存在へ変化
子どもの頃の記憶の味は消えたわけじゃない。
ただ少し遠くに行ってしまっただけ。
懐かしさを噛みしめたい日、北海道のキャラメルを手に取れば、あの頃の帰り道や放課後の空気まで一緒に蘇るかもしれない。


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