群馬県高崎市。仕事帰りの夕方、なんとなくラーメンが食べたい気分の日ってある。
その日は疲れも溜まっていたし、家で料理をする気力もなくて、ただ温かい麺をすすりたい。そんな気持ちでふらっと寄ったのが「ホームラン軒」。正直、最初はそこまで期待していなかった。チェーンっぽい名前だし、軽く腹を満たす場所くらいの感覚で入店した。でも、食べた瞬間に「あれ、これ…想像よりめちゃくちゃ旨いぞ」と思ってしまった。
店内は昔ながらのラーメン屋の雰囲気。カウンターとテーブル席があり、一人客も多くて入りやすい。メニューを見ると「手打ちラーメン」の文字。気になったので素直にそれを注文。10分ほど待つと湯気を立てた一杯が目の前に登場した。スープの香りがまず良い。醤油ベースの優しい匂いが、疲れた身体にじんわり沁みるのです。
麺を持ち上げると、驚くほど太さが均一ではない。いわゆる手打ちらしい不揃いさで、見るだけで「これは噛んだら楽しいやつだ」とわかる。実際に口に入れてみると、もちもちでコシが強く、噛むほどに小麦の香りが広がる。正直、都内の人気店でもここまで麺が印象に残る店は少ない。スープは醤油ベースでさっぱりしているのにコクがあり、油っぽさは控えめ。チャーシューは柔らかく、噛むと肉の旨味がじんわりと染み出す。
気付けばレンゲが止まらなくなっていた。手打ち麺とスープの相性が抜群で、気持ちよく最後の一滴まで完飲。ラーメンを完食して店を出ると、外の空気が気持ちよくて、ちょっと幸せな帰り道になった。「予定外に良かった店」って思い出に残る。
高崎で手打ちラーメンを探してる人には、ホームラン軒は本気でおすすめできる店。ラーメン好きなら一度は食べてほしいし、一人でも入りやすい雰囲気だからソロ飯にも最適だ。次はチャーシューメンか、味噌系にも挑戦したいと思っている。


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