ドンキ早朝でゼロカロリーコーラが山積みだったので3本買った話

Solo Grab & Eat(買って食べる)

朝のドン・キホーテは、夜とはまったく別の顔をしている。ネオンが落ち着いた店内に、まだ人の気配がまばらで、BGMだけが淡々と流れている。私はその日、なぜか無性に炭酸が欲しかった。喉を刺すあの刺激を感じたくて、気づけば開店直後のドンキへ向かっていた。
店に入ると、食品コーナーの冷蔵ケースにゼロカロリーコーラがずらりと並んでいた。普段は見つからないこともあるのに、この日に限って大量に積まれている。黒いラベルがやけに眩しく見えた。「今なら買える」という限定感に背中を押され、気付けば3本まとめてカゴに入れていた。小さな箱を見つけた宝探しの気分だった。

レジを済ませ、店を出たのは朝の7時前。外の空気は少し肌寒く、道路にはまだ車も少ない。帰り道、我慢できず1本目を開封した。プシュッという音が静かな朝に響く。ひと口飲んだ瞬間、炭酸が喉に走る。甘さ控えめ、後味すっきり。普通のコーラとは違う「背徳感のない満足感」があった。「朝からこんなの飲んでいいのか?」と思いながらも、ゼロカロリーなら罪悪感は減る。不思議と気分が軽くなる。

家に着く頃には半分ほどなくなっていた。冷たい飲み物で胃が動き出すと、頭も起きてくる感じがする。残りの2本は冷蔵庫へ。ストックがあると思うと、それだけで少し安心する。カロリーを気にせず飲める炭酸は、ひとり暮らしの味方だ。

その日は在宅で作業をしていたが、集中が切れた昼過ぎに2本目を開けた。冷蔵庫から出した瞬間の冷気、コップに注ぐ時のシュワシュワ、氷とぶつかる音。ゼロコーラは喉の渇きだけでなく、気持ちまでリセットしてくれる。休憩のきっかけにもなるし、作業の区切りにもなる。
3本目は夕方にとっておいた。夜だと欲が出てついお菓子と一緒に飲みたくなるから、あえて明るいうちに飲む作戦だ。夕方の少し黄味がかった部屋で、ひとりで炭酸の刺激を楽しむ。特別なことは何もしていない。けれど、こういう小さなご褒美が毎日の中で意外と大事だと気づいた。

結論:ゼロカロリーコーラ3本まとめ買いは正解だった。早朝のドンキは静かで、自分のペースで買い物できる。大量に陳列されているのを見ると、なぜだか胸が高鳴る。
派手なイベントではないけれど、ひとりの生活にちょうどいい刺激と満足をくれた朝だった。

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