50代バツイチ女子が夜に山岡家へ。高崎中尾店は臭い?でも行きたくなる理由

Solo Eating Out(ひとり外食)

50代バツイチ。ひとり暮らしもだいぶ板について、夜の食事は気分で決めることが多い。
その日の私は仕事帰りに車で高崎方面へ。気温は少し冷え込んでいて、なんだか味の濃いラーメンが食べたい気分。「あ、久しぶりに山岡家、行ってみようかな」と思い立った。向かったのは ラーメン山岡家 高崎中尾店

駐車場に車を停めると、ドアを開けた瞬間ふわっと漂うあの独特の豚骨臭。「あー、これこれ…」と懐かしさもあったけれど、やっぱり 匂いは強め。人によっては「臭い」と感じてもおかしくないレベル。私も最初の一呼吸は思わず眉が寄ったのだ。でもなぜか、嫌いじゃない。クセがあるのに、引き返せない魅力があるラーメン屋だ。

店内は夜の10時過ぎでも数組の客。常連っぽい男性も多く、みんな慣れた手つきで券売機を操作していた。
私も味噌ラーメンの券を購入した。脂は普通、麺はかため。ネギを追加するか迷ったけれど、今日は原点でいく気分だった。

席に座ると、やっぱり匂いが衣服に少し染みつきそう。この辺りが 女子としては躊躇ポイント。デート帰りなら絶対寄れない。でも、ひとりだからこそ気にせず来られる。これがソロ飯の強みだと思う。

ラーメンが到着したのは約7分後。湯気と共に立ち上がる豚骨の香り。スープを一口飲むと、ガツンとくる。塩味も油もパンチがある。若い頃なら替玉まで行けたけれど、50代の胃には少し重い。それでも、疲れた夜にこの濃さが沁みた。
麺は少しかためで、スープとよく絡む。チャーシューは厚めで、噛むほどに味が出る。食べ進めると少し汗ばんできて、背徳感を抱きながらも箸が止まらなかった。

ただ正直にいうと、食後は服に香りが残った。帰ってからシャワーを浴びる前に服を脱いで「うん、これは人によってはキツい」と苦笑いした。でも、それすら含めて山岡家らしさ。クセがある店は、思い出に残る。

ふと思う。
バツイチ50代、夜に一人でラーメン屋へ入る自分。
若い頃の私は想像もしなかった。寂しいようで、自由でもある。匂いが強かろうと、油が重かろうと、その選択を自分で決められることが嬉しい。人生の味も、ラーメンのスープみたいに濃い。簡単に割り切れないけれど、癖になる。

次はネギ追加にしよう。脂は少なめでもいいかも。
また気が向いた夜に、私はきっと山岡家に向かう。匂いにためらいながら、でも足が向く。
そんな店があるということが、少し心強い。

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