惑星を壊滅させた後、宇宙船でくつろぐベジータ。手には骨付きの謎の肉。あの一口はあまりにも衝撃的で、少年時代にテレビの前で固まった記憶がある。あれは果たして何の肉なのか?味は?そしてSoloEat的視点で最も気になること —— 1本あたりのカロリーはどれくらいなのか?
食べ物の考察は、作品をより深く楽しむスパイス。今回はフィクションでありながら、栄養学的に真面目に推定してみたい。
まず宇宙人の種族スペックから考える
あの肉は人型生物の脚部に近い形状。筋肉質で脂肪が少なめ、いわば「赤身肉」的ポジションと考えられる。牛・豚・鹿・熊など地球の筋肉動物の比較を元に仮定すると、
100gあたりの熱量は約150〜250kcal。
ベジータがかじっていたサイズは、骨付きチキンレッグより大きく、推定300〜450gの可食部がある。よって一本のカロリーは概算で——
450〜1100kcal前後と推測できる。
トレーニング後のプロテインバーが200kcal前後なのを考えると、これはかなりの爆発力。惑星破壊の後に食べるには相応しい数字ともいえる。
タンパク質量も気になる
単なるカロリーではなく、サイヤ人に必要なのは戦闘パフォーマンス回復=タンパク質。
赤身肉で換算すると100gで約20g前後のタンパク質。1本で60~90g程度と仮定できる。筋トレ民としても魅力的な数値だ。
● ベジータの1日の食事量(推定)
- 総摂取カロリー:5,000〜10,000kcal(常人の3〜5倍)
- タンパク質:200g以上(戦闘民族仕様)
だとすれば、宇宙人の脚一本はカロリー的にも栄養的にも優秀な回復食と言える。
…倫理的には論外だが。
調理法は?味は?SoloEat的レビュー
劇中では焼き色や調味料の描写はなく、ほぼ丸かじりスタイル。
つまりプリミティブな直火焼き or ローストと考えるのが自然。
- 脂少なめ → 旨味濃縮・ワイルドな味
- 表面は炙り → 香ばしさあり
- 噛み応えは強め → ジャーキーにも近い
ナッパが酒のつまみ感覚で食べていそうなのも納得だ。
もし地球の料理家が扱えば、低温調理+ハーブ塩で柔らかく仕上げる余地はある。
カロリー視点で見える“サイヤ人の食文化”
面白いのは、ベジータが“獲物をそのまま食う”ことにためらいがない点。
そこには「食事=エネルギー回収」という戦士の思想がある。
人間の食卓
→ 味・楽しさ・栄養バランス
サイヤ人の食卓
→ 量・回復・勝利の証
宇宙人の肉は、彼らにとって“プロテインバー”のような存在だったのだろう。
文明の差は、食の価値観にくっきり現れる。
今日のまとめ
| 項目 | 推定値 |
|---|---|
| 1本のカロリー | 450〜1100kcal |
| タンパク質量 | 60〜90g前後 |
| 位置づけ | 戦闘後の超回復飯 |
| 料理カテゴリ | 直火焼き・プリミティブ肉料理 |
| 味イメージ | 野性味・赤身・香ばしい |
もし今、コンビニで手に入るなら筋トレ勢が買い占めていそうだ。
だが僕らは地球人。必要なのは宇宙人の脚じゃなくて、今日の夜ごはんのあったかい定食だ。
惑星を滅ぼす強さはなくても、
小さな幸せを噛みしめる力は、僕らにもある。


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