2020年代の私にとって、「すたみな太郎 PREMIUM BUFFET 高崎インター店」は、ただの食べ放題ではなかった。仕事の合間に立ち寄ったり、トレーニング帰りに寄ったり、気分転換として“一人でふらっと入る場所”としての役割も大きかった。店内に入ると、まず目に飛び込んでくるのは、広く開放されたバイキングライン。寿司、焼肉、野菜、麺、デザート──どれも目移りするほど揃っていて、「今日はどれを中心にいこうか」と考える瞬間が楽しい。
すたみな太郎は「家族連れの店」というイメージを持つ人も多いけれど、私にとっては“ソロで落ち着ける空間”だった。広い座席、店員さんの距離感、セルフ式の自由さ。周りに気を使わずに済むため、一人時間を満喫できる。高崎インター店は台数の多い駐車場があり、平日昼は特に静か。ソロ外食には理想的な環境だった。
寿司コーナーは定番のサーモン、マグロ、エビなどが並び、味に極端な派手さはないものの、“食べ放題の寿司としては十分満足感が高い”。焼肉エリアは自分のペースで焼けるのが最高で、カルビ・ロース・ホルモン・鶏肉など種類も豊富。網に肉を並べて、ジュッと音を立てて焼ける匂いを感じながら一人で食べていると、不思議と落ち着く。誰にもペースを乱されない焼肉は、ソロならではの贅沢だ。
野菜コーナーも侮れない。サラダバーはシンプルだが整っていて、キャベツ・玉ねぎ・コーン・海藻など、焼肉と合わせたい食材が揃っている。野菜をしっかり食べながら焼肉を楽しめるのは、健康を気にする大人に嬉しいポイントだった。
さらに麺類の充実ぶりも高崎インター店の特徴。うどん、ラーメン、焼きそばなどが並び、胃に余裕がある日は“締め”として選ぶことも多かった。味より「バリエーションの楽しさ」が強く、一人で訪れるたびに「今日は麺までいけるか?」という小さな挑戦があった。
デザートエリアにもつい立ち寄ってしまう。ソフトクリーム、ゼリー、ケーキなど、昔ながらのビュッフェらしい品揃えが嬉しい。最後にソフトを巻いて、少し甘いものを食べると満足度が一気に上がった。
2020年代を振り返ると、すたみな太郎 PREMIUM BUFFET 高崎インター店は、ただ食事をしに行くだけではなく、“自分を整えるためのリセット場所”だった気がする。気疲れした日、体力を使い切った日、なんとなく何かを食べたい日──そんな時にふらっと寄って、黙々とプレートに好きなものを集める。その行為そのものが、私にとってはセルフケアの一つだった。
「いろんなものを少しずつ食べたい」という欲を満たしてくれ、しかも一人でも気楽。2020年代の私のソロ外食生活を語るうえで、高崎インター店は欠かせない存在だった。


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