群馬県沼田市にある永井食堂。
名前を聞いただけで、「ああ、あの混む店か」と思い浮かべる人も多いはずだ。実際に行ったわけではないのに、なぜかずっと気になっている。そういう店が、誰にでも一つや二つある。永井食堂は、まさにその代表格だ。
永井食堂といえば、もつ煮。
シンプルで力強い料理なのに、全国的な知名度がある。しかも決まって聞くのが、「とにかく混んでいる」「昼は行列必至」「早い時間に行かないと売り切れることもある」という話。これだけ条件が揃うと、逆に行ってみたくなる。
不思議なのは、行列の話を聞いてもネガティブな印象にならないことだ。
むしろ「それだけ支持されているんだな」「そこまでして食べたい人がいるんだな」と納得してしまう。永井食堂は、行列そのものが評価の一部になっている店だと思う。
SoloEat的に想像すると、永井食堂はかなり“ひとり向き”な気がする。
もつ煮定食を黙々と食べる。長居はしない。食べ終わったら店を出る。誰かと会話を楽しむ場所というより、「目的の一食を取りに行く場所」。そういう割り切りができる店は、ソロ飯との相性がいい。
地方の人気店には、独特の魅力がある。
観光地化しすぎていない。地元の人が普通に通う。その中に、たまたま外から来た人が混ざる。永井食堂も、きっとそういう空気なんだろうと想像している。駐車場、国道沿い、昼前から並ぶ人たち。そんな風景が頭に浮かぶ。
まだ行っていないのに、すでに記憶の中にある店。
それは、ある意味すごいことだと思う。情報と評判だけで、ここまで存在感を持つ飲食店は多くない。永井食堂は、「いつか行く」というリストに自然と入ってしまう名店だ。
混んでいるからこそ、行きたい。
人気があると聞くからこそ、確かめたくなる。永井食堂は、そんな気持ちを長年キープさせる力を持っている。
その「いつか」を、まだ大事に取っておきたい。そんなソロ飯も、悪くない。


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