クリスマスイブに新宿「隠れ房」でひとり食事した夜の記録

Solo Eating Out(ひとり外食)

2020年代のクリスマスイブに、隠れ房 新宿店で食事をしたことがある。
いわゆるデート利用だったが、その夜の記憶は、料理よりも「空間の様子」のほうが強く残っている。

隠れ房 新宿店は、普段であれば静かで落ち着いた印象の和食店だ。
照明は控えめで、会話の声も自然と小さくなる。
一人で入っても浮かないタイプの店だと、個人的には思っている。

ただ、その日は違った。

クリスマスイブという日付のせいか、店内の空気は最初から決まっていた。
予約客が多く、案内される席のほとんどが二人組。
個室や半個室に入っていくのも、ほぼカップルかペアだった。

ふと周囲を見渡してみたが、一人客は見当たらなかった。
たまたま視界に入らなかっただけかもしれないが、
少なくとも「ひとりで静かに食事をしている人」は、記憶に残っていない。

この違和感は、店そのものの問題ではない。
料理も接客も、普段通り落ち着いていた。
変わっていたのは、その日、その時間、その文脈だけだ。

SoloEatの視点で考えると、これはとても分かりやすい例だと思う。
どんなに「ひとり向き」とされる店でも、
日付が変わるだけで、成立しなくなる夜がある。

クリスマスイブは、そういう夜だ。
周囲が「二人で過ごす前提」の空気をまとっていると、
ひとりでいること自体が、無言のノイズになる。

実際、誰かに迷惑をかけるわけでもない。
店員に嫌な顔をされるわけでもない。
それでも、空間全体が発しているメッセージは明確だった。

「今日は、ひとりのための日じゃない。」

ひとり外食は、自由度が高い。
好きな時間に、好きな店に入れる。
でもその自由は、常に同じ条件で成立するわけではない。

曜日、時間帯、立地、そして日付。
それらが少し噛み合わないだけで、居心地は大きく変わる。

あの夜の隠れ房 新宿店は、
ソロ向けの静かな和食店ではなく、二人で過ごすための場所だった。
それを体感できた、という意味では、印象に残る経験だったと思う。

店が悪いのではない。
ひとり外食が間違っているわけでもない。
ただ、その夜は「選ぶ日じゃなかった」というだけの話だ。

SoloEat的には、こういう記録も大切だ。
「ひとりで行ける店」だけでなく、
「ひとりで行かないほうがいい日」を知っておくことも、
同じくらい価値がある。

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