ソロで挑むCoCo壱の辛さ4〜5辛。前橋荒牧店で味わった地獄と旨さ

Solo Eating Out(ひとり外食)

群馬県の前橋に住んでいたころ、よく通っていた店のひとつが カレーハウス CoCo壱番屋 前橋荒牧店 だ。夜になると仕事の疲れが溜まり、何か強烈に“刺激”がほしい時、自然と足が向いてしまう場所だった。今でもよく覚えている。あの日のカレーは、ただの夕食ではなく、ひとつの“試練”に近かった。

いつものようにカウンター席に座って、メニューをぱらぱらめくる。ココイチの魅力といえば、やっぱり“辛さが選べる”ところだ。普通の1辛、ちょっとチャレンジの2辛、そして地獄の扉が開く4辛、5辛……。その日はなぜか、心に火がついていた。

「今日は辛いのをいってみるか。5辛……いや、4辛で様子を見るか。」

なぜか“挑戦欲”が先に立ち、確か 4辛か5辛 を注文していたと思う。あいまいなのは、もうそのあとの辛さで記憶が吹き飛びかけたからだ。

しばらくして運ばれてきたカレーは、見た目は普通のカレー。だが、近づくと スパイスの香りがいつもより重い。スプーンですくって口に入れた瞬間――
「……あ、これヤバいやつだ。」

最初の1秒は甘さ。しかし、次の2秒で一気に舌の奥から燃え上がるような痛みが走った。
口、唇、喉、全部が熱い。
水を飲むと、逆に痛みが広がる。
ココイチ常連なら分かると思う。辛さレベル4〜5はただの辛さじゃなくて“戦い”だ。

それでも食べ進めるのがソロ飯の面白さだ。誰にも気を遣わない。咳き込んでも、涙が出ても、鼻水が垂れても、自分のペースで戦える。
「くそ……辛い……でもうまい……!」
なんだかんだ一口食べるごとに達成感みたいなものが湧いてくる。

カウンター席の向かい側では高校生っぽい2人組が2辛を食べていたが、彼らが涼しい顔をしているのとは対照的に、私はひとりで汗を拭きながら必死に食べていたと思う。
きっと店員さんも「あの人、辛さチャレンジしとるな」と思っていたはずだ。

半分を過ぎたあたりで、もう感覚がバグってきていたのだ。
辛いのか痛いのか、熱いのかよく分からない。
でも、食べる手は止まらない。不思議と、辛さの奥にある“旨味”が癖になる。

何とか完食した時のあの解放感は、今も覚えている。
食べ終わった瞬間は、しばらく動けず、席に座ったまま“しん……“と天井を見ていたくらいだ。
辛さレベル4〜5、あれはもう食べ物じゃなくて儀式だった。

ただ、これは悪口でもなく、むしろ“ココイチの正しい楽しみ方のひとつ”でもある。
自分の限界をちょっとだけ超えてみる。
汗を流しながら食べる、その達成感が。

前橋荒牧店は、店内が静かでソロ客が多く、黙々と辛さとの戦いを楽しむにはちょうどいい場所だった。
誰にも見られず、誰にも気を遣わず、自分の辛さレベルと向き合う。
そんな時間が、当時の自分には必要だったのかもしれない。

今でもたまに思う。
「次は6辛、いけるか……?」
いや、やめておこう。あのときの“死にかけ体験”が、まだ体に残っている気がする。

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