2020年代、都内の都度払いジムではペットボトル飲料が自由に飲めた話

Solo Eating Out(ひとり外食)

「月会費なしで筋トレできる世界は意外と快適だった」

2020年代。仕事の合間にふらっと体を動かしたいと思った時、月会費制のジムよりも「都度払いジム」が便利だと感じることが増えた。月額制だと行かなかった月の損失が地味に痛い。でも都度払いなら、行きたい日だけ行く。それだけでいい。心理的にとても軽かった。

初めて利用した都内のジムは、駅から徒歩数分。受付で「一回利用で○○円です」と言われ、交通系ICで支払いを済ませたらすぐ入れる。契約や書類もなく、拍子抜けするほどスムーズだった。

面白いのは、ジム内でペットボトル飲料の持ち込みが自由だったことだ。大きな決まりは「危険行為をしない」「マシンを独占しない」くらい。水だけでなく、スポドリや無糖紅茶、そしてプロテインドリンクまで普通に飲めた。トレ中にのどが乾けばその場でキャップを開けるだけ。月額制のジムだと「指定エリアでのみ飲料可」などのルールがある場合も多いので、これは快適だった。

マシンは最低限そろっていて、ベンチ・ラットプル・スミス・ダンベル一式。スクワットもデッドリフトも問題なくできる。トレーニング開始から30分後、カラダが熱くなってくる。息が切れ、汗が額をつたい、飲み物に手が伸びる。キャップを開け、一口飲む。喉にひんやり落ちていく感覚がたまらなくうまい。この瞬間だけで来て良かったと思えた。

休憩スペースには自動販売機もあった。コンビニほど種類はないけれど、ゼロカロリーコーラ、ミネラルウォーター、ブラックコーヒー…。筋トレ帰りに糖質ゼロ飲料を買って帰宅するのがちょっとしたルーティンになった日のことも覚えている。脚トレで潰れかけた日、ベンチで肩が焼けるようにきつかった日、帰り道の飲み物がささやかなご褒美だった。

都度払いの良さは、「行こうと思った時だけ行ける自由さ」。疲れた日は無理せず休む。モチベが高い日は2時間みっちりやる。年間契約に縛られないから、気分でジムを変えることもできた。習慣化は少し難しいが、逆にいえばストレスがない。筋トレは楽しめたほうが続く。

今、もし仕事帰りにふっと「体を動かしたい」と思う人がいたら、都度払いジムはかなりおすすめしたい。荷物は少なく、飲み物だけ片手に。ジムに入った瞬間から鍛え始め、喉が乾いたらその場でゴクッ。家に帰る頃には足が軽く震え、筋肉の奥が熱を持つ。そんな小さな達成感が、明日の生活まで前向きにしてくれる。

プロテインを飲みながらできるジム、もっと増えてほしい。
それだけで、筋トレはもっと自由になる。

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