40代になってから、ひとりで外食することが当たり前になった。
若い頃は「誰かと一緒に食べに行く」のが普通だったけれど、今は気分で食べたいものを選び、食べたいタイミングで店に入るほうが心地いい。そんな中で、ずっと気になっていたのが 焼肉ライク高崎緑町店 だった。
名前は前から知っていたけれど、「ひとり焼肉専用」というイメージが強烈すぎて、逆に初めて入るのをためらっていた。
「本当に一人で行って浮かないのかな?」
「店内は若い人ばかりかな?」
そんな不安が、なんとなく足を止めていたのだ。
その日は、仕事帰りにちょうど強めにお腹が空いていた。
コンビニでも良かったけれど、どうしても“焼いた肉”が食べたい気分だった。
けれど普通の焼肉店にひとりで入るのは抵抗がある。そんなとき、ふと頭に浮かんだのが、最近見かけた 「高崎にも焼肉ライクがある」という看板 だった。
「ひとり用ロースターで、自分のペースで焼ける」
この仕組みがどうしても気になっていた。
他の焼肉店では、ひとりで行くとどうしてもテーブル席に案内されることが多く、広い席にひとりで座るあの“間”が苦手だった。でも焼肉ライクなら、最初からひとり前提の作りになっている。
それが決め手だった。
店に入り、番号札を受け取り、カウンターのような席に座る。
一人一台ロースターが目の前にある。
これだけで緊張がほぐれた。誰にも気を使わず、焼くタイミングも食べるペースも全部自分で決められる。なんて快適なんだろうと思った。
注文したのはシンプルに「バラカルビセット」。
肉が運ばれてきて、自分だけのロースターで焼き始めた瞬間、
「ひとり焼肉ってこんなに良かったのか」と正直驚いた。
焼肉は誰かと一緒に食べるものだと思っていたけれど、
ひとりだと、焼ける音や香りをじっくり楽しめる。
誰かのペースに合わせなくていい。
自分が今食べたい焼き加減で食べられる。
この自由は、40代になった今の自分にはぴったりだった。
店内は意外にも落ち着いていて、学生だけでなく、
仕事帰りのサラリーマンや、女性のひとり客も多かった。
「ひとりで焼肉ライクに来る」のはすでに普通のことなんだとわかり、
初めての緊張はすぐに消えた。
食べ終えて外に出たとき、
「どうしてもっと早く来なかったんだろう」と思った。
ひとり焼肉が怖かったのは、自分の中の思い込みだった。
焼肉ライクは、ひとりで食事をすることを当たり前にしてくれる店だった。
そしてその日の決断は、
“ひとり飯の選択肢が一つ増えた瞬間” でもあった。
これからもきっと、気が向いたらふらっと寄るだろう。
そんな気楽さが、焼肉ライクの一番の魅力だと感じた。


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